おむつが濡れているわけでもなく、おなかが空いているわけもないのに、機嫌が悪くて赤ちゃんが泣き止まない時は便秘になっている可能性があります。便が出なくておなかが張ってくると不快になるので、泣き止まなくなってしまうのです。

対処法

便秘の疑いある時は、赤ちゃんのおなかを触ってみましょう。軽くへこむようなら良いのですが、おなかがポコッと出ていて固さがある場合は、便がたまっています。実際にしばらく便が出ていなかったり、食欲がなく食事をしても戻してしまう時は、便がたまっている可能性はかなり高くなります。

便が出なくなるとおなかにガスがたまって苦しくなってくるので、おなかをマッサージしてあげましょう。マッサージをする時は肌を摩擦で傷めないようにホホバオイルやオリーブオイルなどを手に塗っておくと、赤ちゃんもリラックスできます。マッサージはおへそを中心に「の」の字を書くようにさすっていきます。強く触るとおなかを圧迫してしまうため、あまり力を加えないようにして、食後は避けて行います。たまに左右の脇腹を上下にさすってあげるのも効果的です。

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腸に刺激を与える自転車こぎ運動も、おすすめの対処法です。

やり方は仰向けに寝かせて両足を持ち上げ、片方の足を伸ばしてもう片方を曲げます。自転車をこいでいるような感じで左右の足を交互に動かします。この運動をしていると左右の足の動きが腸に伝わるので、便通を促す効果が期待できます。歌ったり話しかけたりしてコミュニケーションを取りながら運動をさせていると、楽しい気分になって体をリラックスさせる効果もあります。

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便秘になってしまうと、水分が吸収されて便が固くなるのでますます出にくくなります。特に離乳食が始まると腸内が変化して便の回数が母乳やミルクを飲んでいた時よりも少なくなります。排便した時に便をチェックして、便が固かったりおしっこの量が少なかったりした時は、水分が足りていない状態なので、こまめに水分補給してあげます。

また、便秘を解消する効果のある食物繊維を含むさつまいもやバナナ、カボチャをペースト状にした物が最適です。離乳食に慣れてきた7ヶ月以降なら、わかめなどの海藻類も効果的で、乳酸菌を増やすヨーグルトなどの離乳食もおすすめの食品です。

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便が固くていきんでもなかなか出ないような時は、綿棒浣腸をしてあげましょう。赤ちゃんの皮膚は柔らかくてデリケートなので、粘膜を傷つけないように綿棒を軽くほぐし、滑りが良くなるようにオリーブオイルや馬湯など良質で肌への刺激が少ないオイルを使用します。

綿棒浣腸のやり方は、仰向けに寝かせた状態で足を広げて、オイルをつけた綿棒を肛門に挿入して、円をかくようにやさしく刺激していきます。たまにおなかをさすってあげると、便が出やすくなります。刺激をするとすぐに便が出てしまう場合もあるので、始める前に必ずおむつなどを下に敷いておきましょう。綿棒浣腸は食事をしてから30分後くらいのタイミングで行うと効果的です。

便が固くて肛門が切れてしまい血が出てしまった時は、おしりをぬるま湯で洗って清潔な状態にして傷の治癒を促します。硬い便が続くような時は、浣腸をして腸にたまった便をすべて出してしまう方法もあります。ただ、便秘のたびに浣腸を使ってしまうと腸の働きが停滞してしまう可能性もあるので、医師に相談してみて症状が悪化した時のみに使うようにしましょう。

便の色は黄色や緑色ですが、血のような物が混じっていることがあります。大人と違って腸が完全に発達していないため、ちょっとした刺激で腸の粘膜が傷ついてしまい、点やスジ状の血が便に混ざってしまいます。傷ついた腸壁はすぐに元に戻るので特に問題はないのですが、3日以上同じような状態が続く場合は要注意です。

そして便の色が赤茶色や黒っぽい色をしている時も、出血している可能性があります。こうした色の便が続く場合は、胃や腸に潰瘍ができていることがあるので、早めに医療機関を受診しましょう。ジャムのような粘度の高い血が出て、激しく泣いたり嘔吐したりする時は、腸重積の疑いもあります。腸重積は赤ちゃんがかかりやすい病気で、腸が折り重なってしまうことで症状が発生し、症状の改善には早期治療が肝心になります。

黒くて油っぽい便が出た時は、新生児メレナの疑いがあります。これは血液を固める働きを持つビタミンKの不足で起こり、消化器官の粘膜が傷ついた時に血が止まらなくなってしまいます。治療ではビタミンKを補って出血を抑えるのですが、1ヶ月検診の時にビタミンK2シロップが与えられるため、新生児メレナの発症は少なくなっています。

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まとめ

便秘の予防対策としては、普段から赤ちゃんの便の調子をチェックして、水分量や色が普段とは違った状態になっている時は、マッサージなどで早めに対処しましょう。便に血が混ざっている場合は病気が隠れていることもあるので、早めに医師の診察を受けると安心です。