「痔」は大人の病気だと思われがちですが、実は、赤ちゃんも子供も痔になることがあるのをご存じですか?子供に多いのは、肛門が切れる「切れ痔」です。お母さんたちの中には、妊娠中に痔で悩んだ人もいるのではないでしょうか?

かわいいわが子が、あんな痛い思いをするなんて・・と想像しただけで、不安になりますよね。でも、もしそうなっても慌てないですむように、子供が切れ痔になってしまったときの対処法をご紹介しましょう。

どうして切れ痔になるの?

そもそも、どういう時に切れ痔になるのでしょうか。それは、硬いうんちが通って肛門に傷がついた時です。子供の肛門は大人と比べると小さくて裂けやすいことや、肛門やそのまわりの皮膚が弱いことも、子供が切れ痔になりやすい原因です。

そして、硬いうんちは便秘によってできます。何日も出られないうんちは、水分だけがなくなっていき、どんどん硬くなります。その硬いうんちを無理して出そうとした時に、肛門が裂けて出血してしまうのです。

子供の場合は、硬いうんちで肛門が切れる→うんちをすると痛いということを覚える→痛いからうんちをするのが怖くなる→さらに便秘になる、という悪循環にはまりやすいので、早めに手を打つ必要があります。

うんちをする度に血が出る、毎回痛がって泣く、という状態でしたら、早めにお医者さんに診てもらいましょう。

軟膏は効く?

肛門が切れて血が出ているので、まず思いつくのが、軟膏を塗ることですね。しかし、切れているのは肛門の中なので、肛門のまわりに軟膏を塗っても、あまり効果はありません。肛門の中まで届く座薬タイプのお薬がよく効くようです。また、うんちを柔らかくするお薬を出されることもあるでしょう。

もちろん、うんちの水分が多くなり柔らかくなれば、肛門は切れずにすみます。ただ、便秘の状態が改善されていなければ、出始めのうんちは硬いままなので、やっぱり切れ痔は治りません

そして、傷があるところにうんちがたまっていると、傷が治りにくく、膿んでしまう心配もあります。切れ痔が長引く場合は、便秘をしっかり治して、うんちを出しきってしまうことが大切なのです。

便秘の解消が一番

便秘を解消するためには、生活リズム、食事、運動の3つを見直してみましょう。

1つ目は生活リズムを整えることです。

規則正しい生活をというのはよく聞くフレーズですが、小さい子供のこと、時間通りに動けないこともあるでしょう。そこで、生活リズムを整えたいと思っている人は、まずは起きる時間と寝る時間を固定してみるのがおすすめです。

例えば、朝は7時には起きる、夜は9時までには寝る、というのを習慣づければ、子供の体内時計が正しく働くようになるでしょう。そして、1日の始まりと終わりの時間が決まっていれば、その間の時間をどのように過ごすかも大体決まってくるはずです。遅くとも9時に寝かせるためには、7時までには夕ごはんを食べさせて、8時にはお風呂に入って、と逆算して動くことができますね。

また、毎朝起きる時間が決まっていれば、朝ごはんも同じくらいの時間に食べることができます。そうすると、うんちをしたくなるリズムも整ってくるでしょう。

2つ目は、食事に気をつけることです。

好きなお肉ばかり食べる、ごはんをあまり食べずにお菓子ばかり食べる、というような食習慣は、便秘につながりやすいですね。毎日、食物繊維を多く含む野菜やくだものをたくさん食べるようにしましょう。

とは言っても、難しく考える必要はありません。

朝ごはんには、りんごやキウイなどの果物を食べるようにします。そして、夕ごはんには、キャベツ、にんじん、大根、じゃがいもやさつまいも、きのこ類など、野菜をたっぷり入れたお味噌汁やスープを作るだけで、しっかりと野菜を食べることができますよ。

3つ目の運動も大切です。

体を動かすことで、腸も刺激を受けて、うんちを出しやすくなるでしょう。子供は放っておいても動き回っていますよね。でも、何日も家の中に閉じこもってばかりいては、運動不足になってしまいます。

お天気のいい日は、近所をぐるっと散歩してみましょう。梅雨の時期や冬の寒い日などは、家の中で、子供と一緒にラジオ体操をしてみるのはいかがでしょうか。ラジオ体操は、手軽に体全体を動かすことができますし、音楽に合わせて体操するので、大人も子供も楽しめるはずですよ。

きれいにしすぎも原因かも?!

子供が痔になったときは、とにかくおしりを清潔にしておかなければ、と思う人も多いのではないでしょうか。確かに、傷のまわりにうんちがついているのは避けたいですよね。ただ、清潔にしすぎるのも、おしりにはよくないようです

うんちの後、10回以上トイレットペーパーで拭く、ごしごしこする、ウォシュレットで何度も洗う、というようなことをしていると、おしりがかゆくなったり、ひどい場合にはヒリヒリと痛くなったりする人もいるようです。これでは、肛門のまわりの皮膚が弱くなってしまって、切れ痔の治療には逆効果です。うんちが出たら、ごしごしこすらないで、なるべくやさしく拭いてあげましょう。

何度も拭かないとトイレットペーパーがきれいにならないということは、おなかの中にまだうんちが残っているというしるしです。すっきりと出たときは、数回拭けばきれいになりますよね。おしりを清潔にすることを心配しすぎるよりも、すっきりと出すこと、つまりは便秘を解消させることに力を注いだ方が、切れ痔は早く治るでしょう。

まとめ

子供が便秘や痔になってしまったときには、生活リズム、食事、運動に気をつけながら、便秘体質の改善をしていってくださいね。うんちをすっきり出しきることができれば、毎日元気に過ごすことができるでしょう。